こんにちは。
本日はなぜ学校教育にお金に関する授業がないのかを検証していきたいと思います。
生きていく上で「お金」はすごい大事なものだと思います。
もちろん「お金」が全てではないですし、もっと大切なものは「時間」であったり「家族」であると私は認識しています。
しかし「お金」があれば解決できる課題が増えることは確かですし、豊かに暮らすための重要な要素であることは間違いありません。
今回問題にしたいのは学校の授業で「お金」に関する授業があまりにも少ないので、日本人に金融リテラシーが欠如しがちなことを話したいのです。おととしぐらいにやっと「金融教育」が高校で採用されているようですが。
そんなの自分で学ぶものだろうとおっしゃる方もいるかもしれないですが、「お金」を理解する上で必要な知識は「学問」であり「経済学」「簿記」であったり多岐にわたります。
もっと突き詰めて「お金」について学ぶのであれば「投資」や「為替」などを模擬的に経験できる授業があってもいいと思います。
結論から言えば金融教育は国として都合が良くないからやらないんです。教える先生にも金融リテラシーがないのもあるかもしれません。
国から見れば、知らなければ多く税金がとれたりと都合がいい部分があるのは事実でしょう。
話を戻しますが、「お金」の授業が少ないことで懸念される事態は「詐欺」です。世の中には日本人の金融リテラシーの低さを利用して、詐欺を働く輩が多いです。
お金についての知識があれば防げることがかなり多いのが実態です。
詐欺に限らず、国の政策などでも「税金」の取り方を知らなければ二重に取られたり、様々な我々にマイナスな事が存在します。
知っていれば防げるのがこれらです。
私は自分の子供には損はしてほしくありません。親として子供が将来稼いだお金を取られてしまうことが無いように、「お金」の知識を教えてあげることが重要であると考えます。
では、親として子供に教えてあげられることを書いていきます。
お金とは?
お金とは何なのかから教えてあげるのがいいかもしれません。
お金が出来た経緯はですが、昔の人類は「物と物を交換する」という物々交換がメインでした。しかし、食べ物等には保存期限があり「価値」を保存することが出来ませんでした。
ここで考えたのが「貝殻」に価値を付与して、価値を保存できるようにしたのがお金の起源と言われています。お金に関する感じに貝が使われている(財、賭など)のは、この事からと言われています。
しかし貝殻が価値を保存するために必要なことがあります。
「信用」です。
お金を定義するのはすごく難しいのですが、お金とは「信用」からできているということは言えるのではないでしょうか。
言ってしまえば、お札も硬貨も本質は「紙」であり「金属」です。10000円と書いてある紙に「10000円の価値」が付与されるのは、日本銀行が発行している券だから「信用」できるものという事でしょう。
お金=信用=価値の引き換え券といえるかもしれません。
子供に教える際は、お金の成り立ちから教えると面白いかもしれません。
お金の価値は一定ではない
ここも大事な話ですが、お金が保存できる価値が一定ではないということです。
なんとなく我々は10000円の価値は不動で、10000円の物と交換できると考えます。
しかしそれは違います。
物価や為替などの外的要素でいくらでも価値は変動します。
例えばのお財布に10000円が入っていたとします。家電量販店にトースターを買いに行き、9000円で売っていました。しかしあなたはもっと安くなることを期待して買わず、半年後にまた買いにいきます。しかしトースターは、物価の上昇で12000円に値上がりしていました。買えません。
ここで考えるべきはトースターの価値が上がったのではなく、10000円の価値が下がったという事実です。
トースター自体の性能が上がったわけでもなく、半年前のトースターと変わりません。
つまりお金の価値は一定ではないんです。
このことは非常に大事であると思います。
貯金は安定ではない

先ほどの話の続きですが、日本人は「貯金」が大好きですよね。
貯金に対して正しく理解をしていれば悪い事ではないですが、貯金がもたらすものを教えることが大事かなと思います。
なぜ日本人が貯金が好きかというと、戦時中にさかのぼります。
簡潔にお話すると「戦費」として利用するために、郵便局が国民からお金を預かるという名目で集めたのが始まりです。
そして預けると利子がついてお金が増えました。
現在の貯金の金利は普通預金0.02%前後ですが、過去で一番高いときは定期預金で8%、普通預金でも2%もありました。
それはおじいちゃんおばあちゃん世代は貯金が好きになりますよね。
しかし先ほどの話であったようにお金の価値は変動します。経済成長していた経済ではお金の価値は増えますが、現在の日本のように経済成長が鈍化しているような国では、お金の価値はどんどん下がります。
いい例がインバウンドです。
今日本に海外の観光客が増え続けていますが、なぜでしょう。
日本に価値があるのはもちろんなんですが、「安い」んです。
他国の紙幣価値が日本に追いついてきているんです。だから日本に今までこれなかった人も、今は来れるようになってきたということがインバウンド需要増加の理由の一つです。
話を戻すと、貯金しつづける限りかなり高い確率でお金の価値は下がり、お札の枚数は減りませんが価値は低下するということになります。
実質的には貯めているのに、「お金」は減り続けます。安定とは幻想なんです。
この事実は知るべきでしょう。
投資について
では貯金してもお金が減り続けるならどうすればいいのか。
答えは「投資」です。
怪しい勧誘じゃないですから安心してください(笑)
今でこそNISAや国の政策に盛り込まれた投資ですが、日本人は投資をギャンブルと捉えている方が多いんです。投資はギャンブルではないです。
投資をギャンブルとするならば、みなさんが加入している「保険」だってギャンブルです。
いつ見舞われるかわからない病気のために毎月定額払うことは、何もなければそのまま保険屋の儲けであり、なにかあれば保険屋の出費です。リターンとリスクの天秤は投資以外にもさまざまあるのに、なぜか投資は敬遠しますよね。
しっかりとリスクを考えて、「分散投資」したり一時的な株価の変動に一喜一憂せず、長期で運用するマインドがあれば、実は堅実なものなんです。
ただし世の中にはそんな投資ビギナーを騙そうとする輩がたくさんいます。
甘い話(例えば金利20%で運用など)は存在しません。
お金を増やす、もしくは減らさないためには勉強しないといけません。
そしてお金を使わないと学びません。
貯金という選択肢以外のものを見つけることが、今後の日本を乗り切る方法だと思います。
資産とは
資産についてお話します。
資産とは「資源」を「産む」と書いて「資産」です。ここでの資源とは「お金」です。
よく「資産」と「負債」を混同してしまいがちですが、いい例が「家」です。
家を買うと資産になるみたいに言いますが、はっきり言って「嘘」です。
開発途上地域や東京の一等地ならわかりますが、日本で資産になるような家はほぼないですね。
ここでの資産はお金を産むかどうかなので、気持ちの資産(家を買った満足感)は考慮しません。
家は買った瞬間、住みだした瞬間から価値が下がります。土地に関しては変動しますが、よほどのことが無い限り地価が上がることはないです
そしてローンで買うと毎月支払いが発生します。つまりお金が出ていくんです。
負債の定義はお金が出ていくことなので、家は「資産」ではなく「負債」です。
このことを理解したうえで買うのは全然いいです。あなたが欲しいものなのですから。
ただ家は買うべきとか買って一人前などの世間体や価値観なら、お子さんに事実を話するべきですね。
生活水準はあげない
投資や負債などの話をしてきましたが、ここではお金を無駄遣いしない工夫を話します。
どこのご家庭もやりがちなんですが、給与水準や収入が上がるとその分生活水準をあげてしまう人が多いです。
これは必要な範囲だったらいいのですが、例えば車をベンツなどの外車にするとか外食を多くするなどの「必要性が薄い」ものにお金をつかいだします。
保険に多く入ってみたり、すぐ捨ててしまうものを衝動的に買ってしまったりと人間の欲は膨らみます。
正直生活レベルは上げようと思ったら際限なく上がります。
収入が上がっても支出が多ければ、いいものを持っていいても本質的には「豊か」ではないです。残るお金や資産が増えなければ「貧乏」なままなんですね。
いいものを買えば気持ちが豊かになるというのであれば否定は全くないのですが、いい物には上には上があります。比較して悲しい気持ちにならないのであればいいのでしょうが。
結論は収入があがったら生活水準はそのままにし、増えた余剰分を投資なり自己投資に充てて資産を増やす方向に向ける方が賢明な気がします。
張り合いが無いのであれば、年に何回かの旅行を増やすことや子供と一緒に体験学習に行ったりとそのようなお金の使い方をすると満足度も増えるのではないでしょうか。
税金の知識

最後はここの話題にします。
税金は日本国民の義務です。
税金はみなさん払わないといけないものということは知っていますが、実際にどの税金がどの分野に使われているのかを知らない方が多いです。
また、税金の知識がないと多く払ってしまったり、税金からお給料が出ている公務員の方へのおかしな不満みたいなものが生まれます。
ちゃんとした税金の知識が無いと一生損します。これはお子さんには教えるべきです。
会社員など雇われた仕事をしていると税金が給料から天引きされますので、正直あまり税金について考える機会もないです。また、確定申告も会社がしてくれますのでほぼほぼ触れる機会はないです。
そこが日本人の金融リテラシーの欠如の原因かもしれません。
少し穿った見方をすれば、税金について学ばせない事で自ら学ばない人から多くとろうというは考えにも見えますね。
税金はもちろん国家を運営する上で必ず必要なので、国民がちゃんと理解することは義務であるとも思います。騙されないためにも。
消費税が上がると「反対!」という声が上がりますが、ただ単純に物の値段が上がるから嫌!など短絡的な考えではなく、税金が上がると消費行動が抑制されて結果税金が減るのではないか?など少し広い視野で判断できるぐらいのリテラシーはほしいかもしれません。
税金の必要性と税収の仕方をお子さんと議論するのもいいかもしれません。
まとめ
わたし自身もお金の勉強を始めてそんなに長くはないですが、お金を勉強すると世の中が見えてきます。
お子さんの将来のためにもご家庭で金融リテラシーを身に着ける勉強は必要です。
もちろん読んで頂いているあなたも同様です。
世の中「知識」が豊富な人が豊かになります。
投資が投資でも、「自己投資」が一番豊かになるのかもしれません。
ぜひお子さんに伝えてあげてください。
有難うございました!