
本日は、平野卿子さん著書の肌断食:スキンケア、辞めましたを読みましたので、
内容を要約して、メリット・デメリットを発信いたします。
肌断食とは
まず、肌断食とはなんなのか。
それは、現在行っているスキンケア(化粧水や乳液など)を辞めて、肌本来の回復機能を復活させる美容方法です。
著者の意見や、本作中に登場するお医者様の意見は、「スキンケアによって、肌は衰えていく」というお考えです。
正直、この本は10年くらい前のものになるので、著者の意見や医学的観点から、お考えが変わっているかもしれません。
それを前提に読んでもらえれば幸いです。
肌断食によって得られる効果は本当か
それは、先ほども書きましたが、肌断食によって肌本来の肌のバリア機能を取り戻すことにあります。
私が考える「結論」としては、
現在肌トラブルを抱えていない人(アトピー性皮膚炎や乾燥肌も含む)なら、やってみてもいいかもしれないくらいしか言えないですね。
医学的な論文を探しましたが、今現在までそのような文献はありませんでした。
本書のメインな考え方である、「スキンケアによって肌は自己回復をサボる」というものがあります。
本書批判では全くないのですが、違和感は非常にあります。
以下の事からです。
肌は本当にサボるのか
これが一番気になりました。
乾燥肌の人や、アトピー性皮膚炎の人は潜在的に存在します。
本書の内容でスキンケアをしていない、こどもの肌は綺麗であるとありますが、アトピーでボロボロでした。
そんな方が肌断食を行った場合、バリア機能を取り戻せるのか疑問です。
確かに本書の中には、乾燥肌の人は唯一ワセリンは塗ってもよいと書いてありますが、かなり賭けにはなるかなと。
もちろんこの肌断食に関して、私自身も肯定的な部分も大いにあります。
ただ極端かなと思いました。
次はメリットとデメリットについて考えます。
メリット
・スキンケア化粧品を買わなくなるため、化粧品にかけるコストがなくなる。
・皮膚科での肌の水分測定値は、スキンケアを使わないほうが良くなっていたデータがある。
デメリット
・スキンケアを辞めて、肌が元の状態に戻るまでに肌荒れが起きる
・万人にこの方法が適応すると思えないし、医学的根拠がない。
・現在皮膚の悩みで通院しているかたで肌断食を行う際には、必ず主治医に許可をもらってからにする。治療放棄になる。
肌断食について考察する
私の意見は、あまり推奨はしないかなってかんじです。
「人間は自然な状態が一番健康になるんだよ」っていう思い込みな気もします。
もちろん化粧品メーカーが、商品を売る目的で作った説みたいなものは大いにあると思いますし、化粧品メーカーの常識を鵜呑みにするべきではないと思います。
しかし、美容に関して勉強してきた私の考えは、なんにせよ「肌に塗るものばかりに目がいきがち」っておもっちゃうんです。
紫外線防御のために、日焼け止めを塗る。大事。
洗顔したら、乳液やクリームで皮脂代わりに油をつける。大事。
わかるんですよ。目に見えるところにメンテナンスしたいのは。
でも、体はすべてつながっていて、そもそも健康な細胞であれば、肌だろうが内臓だろうが骨だろうが、綺麗になるんですよ。
じゃあ何が必要なのか?
健康的な生活につきますよね。
・抽象的ではありますが、バランスのいい健康な食事。
・良質な睡眠
・適度な運動
これらなくして、「美」はないなと。
ボロボロの機械に、金メッキしてもすぐに動かなくなるし、メッキもはがれてきますよね。
その結果、肌の調子がよくなって、スキンケアの頻度や重要性が見直されるのは大いに納得。
順序が逆な気がします。
まぁ、私は医学博士でも、美容研究家でもないので、おおきな声ではいえませんが。
私個人の意見です。
まとめ
結論からすると、肌メンテナンスは基本を守り、適度なメンテナンスにしましょう。
過度なメンテナンスはコストもかかるし、肌に起こる効果もかなり限定的です。
かといって、肌断食のような、メンテナンス不足もよくないです。
スキンケア化粧品はあくまで補助として、足りない分を補う意識で使いましょう。
では。
