おはようございます。
前回につづいて、行動経済学についての記事を書いていきたいと思います。昨日は行動経済学とはなんぞやから始まり、かなり有名な心理行動について学んできました。今回もかなり有名な心理行動について学んでいきたいと思います。
ハロー効果
これはかなり企業が商品販売戦略に使用しています。言い方を変えると、イメージ戦略といえると思います。毎度の話ですが例を出すと、CMや広告なんかで有名人やインフルエンサーを起用するのがこのハロー効果を狙っています。ハロー効果を簡単に説明すると、好感度が高い人を自社商品のPRに使用することで、人間は商品にも同様の好感度を感じるという心理効果を利用しています。
また、人間というのは「権威」や「肩書」に対しても同様の心理行動を起こします。目の前に壺があったとします。ただ床に置いてある壺ならあまり価値を感じないかもしれませんが、仮に500年前に有名な作家が作ったものという札がついていたらどうでしょう。いきなり価値を感じませんか?これが権威の力です。肩書に対しても同様で、初対面であった人が有名大学卒業や有名企業の幹部などの肩書があった場合、権威性が増します。
このハロー効果を利用して販売促進を行っている企業は多く存在します。
フレーミング効果
これは内容は同じことなのに、感じ方が変わるという心理を利用するものになります。簡単に例を出しますと、月額3000円のサブスクがあったとします。広告に月額3000円で利用可能と記載されている場合と、一日100で使えるサブスクと記載されていた場合を比べるとどちらが手を出しやすい印象がありますか?多くの方は後者ではないでしょうか。内容は一緒の話なのに、金額を下げる印象がある後者の方が人間が手を出します。有名な栄養ドリンクでリポビタンDというものがありますが、タウリン1000㎎配合というのと、タウリン1g配合というと前者の方が多く入っている気がします。これも数字の効果で、フレーミング効果の一種になります。
貨幣錯覚
これはフレーミング効果の一部になるのですが、覚えておくといい知識になります。割引と支援という関係で損得を判断する場合に役に立ちます。貨幣錯覚とは読んで字のごとく、貨幣価値を錯覚することになります。例を挙げますと、20000円の物を買った場合に5000円の支援金をもらえるとします。つまり25%お得で、凄くお得感を感じます。一方で、25000円まで購入したら20%割引します!という売り方をしているところがあった場合、同様に払う金額が20000円です。しかしどちらが得した気分になるでしょうか。恐らく5000円もらえる前者ではないでしょうか。
行動心理学って面白いですよね。また明日も書きます。
では。