おはようございます。
本日も昨日のつづきであります、「嫌われる勇気」という本の内容を大まかに説明していきたいと思います。
先日の記事で、人間の悩みはすべて人間関係からくるということをお話しました。では、どのようにその悩みを解消していけばよいのかを考えていきます。
トラウマに囚われない生き方
これが大事な話なのかもしれません。フロイトやユングの原因論では、その人の人格や性格を形成する上で「原因」が存在するということはお話しました。つまり、トラウマのような強烈な体験があった場合に、そこから人間は変わることができないという意味にもつながってしまいます。トラウマがあるからできない、変われないという事態になってしまえば、その人の人生に希望を見出すことができなくなってしまいます。
しかしアドラー心理学ではトラウマという存在は認めるものの、トラウマで人生を変えられないことにはならないと提唱します。つまり、トラウマを理由にして、自分に壁を作っているのは本人に他ならないということなんです。つまり、トラウマを認めながら、やらない・やれない目的を作らずに、未来をつくっていこうという話なのです。
原因論が過去は変えられないので、今の自分は変えようがないという思想なのに対して、目的論は過去の経験を理由に目的を達成しようとしているという考えなので、目的を変えれば今の自分は変えられるということなんです。ある意味で、凄く優しい考え方ですし、納得できる内容です。過去の出来事で現在が変えられないのであれば、人間の存在が未来にはないということになりますので、確かに絶望的な状況です。それに異を唱えたのがアドラーなのです。
つづきます。