おはようございます。
今日は10年前に発売され、今や世界で1000万部以上を売り上げている「嫌われる勇気」という本に関して書いていこうと思います。この本を読んだのは、それこそ発売されたを10年前になります。当時は本を読む習慣なんかはなく、親父に渡されて読んだ記憶があります。その時期は自分の中でも暗黒期であり、親父もそれを見かねて助け船のつもりで送ってくれたのかもしれません。そしてその本ですごく救われた記憶があります。簡単な要約といいますか、考え方の変え方を書いていきたいと思います。
アドラー心理学とは
そもそも「嫌われる勇気」という本ができた大元の考え方、そしてアドラー心理学というものがどのような考え方なのかを伝えます。嫌われる勇気という本は、アドラー心理学というおよそ100年前にできた新しい心理学をもとに構成されています。アドラー心理学というのは、アルフレッド・アドラーという精神科医が提唱した心理学です。
アドラー心理学ができるまでは、フロイトやユングのような心理学が一般的な世の中でした。その考え方が、「原因論」です。原因論とは、その人間を構成する気質や過去のトラウマなどは必ず「原因」が存在するという考え方です。簡単な例を何個か書くと、親に虐待されたから➠暗い人間になった、悪口を言われた➠相手を殴った、好きな人に振られた➠泣いた、というように太文字がその後の行動や性格の「原因」になります。つまり、人間には行動やそのような性格や気質に育つ過程には、必ずなんらかの原因が存在し、人間を縛ってしまうような考えが主流でした。簡単にいうとそれが「原因論」です。
一方アドラー心理学で提唱されているのは、「目的論」です。これは「原因論」とは正反対に近い考え方で、世の中の性格や行動には「目的」が存在するというものです。難しいとおもいますので、また簡単な例を書いていきます。怒りたい気分だったから悪口を利用して➠相手を殴った、親に虐待されたという過程でおとなしい人間になったほうが➠上手に人生が回りだしたなどです。つまり、フロイトでは原因になっていたものが、アドラーでは目的に変わります。つまり人間というのは、例えばむかついたから怒るのではなく、なんらかの優位に立ちたいから怒ったり、都合がいいから怒るという考えで、その「目的を果たすための要素」を探すというのです。私はこの話がすごく腑に落ちたような気がします。
そして一番の面白い話は、人間の悩みの原因はすべて「人間関係」からなるというものです。世の中すべての悩みは、つきつめると人間関係に集約されるのです。簡単な例をまた出しますと、私は貧乏で情けないという人がいたとして、それは何と比べて貧乏なのでしょうか?おそらく他人です。あのインスタやテレビで輝いている経営者や、優秀な友達かもしれません。また、転職に悩んでなかなか踏み出せない人がいるとします。それは今の人間関係を壊したくない、どんな風に思われるか怖いなどの心理も働き、突き詰めると転職しない「目的」を作っているのです。説明が下手ですいません。しかし、結局だれかと比べたり、誰かを恐れたりすることで人間は悩むということです。
明日はアドラー心理学で未来を明るくする方法を書きます。
ではまた。