目次
はじめに
今までスキンケアは、みなさんどのように行ってきたでしょうか?
しっかり洗顔して、化粧水をしっかり肌の内部にまで浸透させて、乳液でしっかり保湿する。
さらに顔を引き締めるために、顔面マッサージ。
さらにがんばる人は、スキンケアパックもしますかね?
その努力素晴らしいと思います。
でも、そのスキンケアが肌にダメージを与えているとしたら・・・
そんな話を本日はしていきます。
そのゴシゴシ洗顔やばいです。摩擦は老けます。
朝起きてすぐの洗顔、気持ちいいですよね!
わかります。
私も、若い頃は朝起きて、油っぽくなった顔をごしごしごしごし。
さっぱりして気持ちいいんですよね。
そして、タオルでさらにごしごし。
顔がキュッとして、綺麗になった実感。
でも、この洗顔方法・・・
「最悪」なんです。
なぜ最悪なのか。それは、人間が本来持っている「肌のバリア機能」を失ってしまうからです。
人間に本来、外界からの異物や刺激から体を守るために、肌にはバリア機能が備わっています。
それを朝取ってしまうのは勿体ないし、その後の外界での活動でダメージリスクは上がります。
肌の仕組みの画像を貼ります。

上記の画像のように、表皮の角質層の上には、「皮脂膜」が覆っています。
この皮脂膜は、第一の肌の防波堤であり、乾燥から肌を守っています。
しかし、ごしごし洗顔によってこの皮脂を取り切ってしまっているのが現実です。
ごしごし洗顔後に、適切に保湿しなければ画像のように肌はボロボロになり、外界のあらゆる異物や刺激をもろに受けて、がっつり肌荒れします。
洗顔後に、しっかり保湿すれば回避できますが。
でもこの状況を例えるなら、テフロン加工されたフライパンのテフロンを毎朝はがし、
また塗りなおす作業をやっている感じですね。

本来はこんなに洗う必要はないんです。
本当の洗顔は、ごしごし洗ったらだめなんです。「適度」に洗う。
かなり適度という言葉は抽象的ですが、人それぞれ皮脂分泌の量も違いますし、年齢でも差がでます。
言えることは、洗顔は泡立てた洗顔料を顔全体に乗せるだけでいいのです。
洗い方は変えず、洗顔料の洗顔力の強さで調整するイメージですね。
洗顔料を流す時も、なるべく顔はこすらず、ぬるま湯(30℃~37℃)でしっかり泡を流すイメージですね。熱いお湯ですと、皮脂が流れ過ぎますし、冷たいお湯だと皮脂がとれません。適度に皮脂は残したいのです。そしてしっかり保湿します。
保湿の仕方を見直そう
よく安い化粧水をバシャバシャつけるのか、高い化粧水を塗るのか論争がありますが、これは正直どちらでもいいと思っています。
なぜか?
それは、肌(正確には角質層)には蓄えられる水分量(20%~30%が適量)があります。
多すぎても、オイリー肌になり、肌荒れやくすみの原因になります。
なので、ここで考える事はコスパなのかなって思います。
そんなにいい化粧水じゃなくても、満遍なく顔につけて、乳液やクリームなどの油分で蓋をするイメージですね。この化粧水や乳液・クリームに関しても、万人に合うものはないので、色々試すのがいいかと思います。
おすすめの化粧水です。
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肌の中に美容成分を浸透させるは嘘?
これに関しては、半分本当で、半分嘘です。先ほどの話で、肌にはバリア機能がありますので、基本的に外界の異物は入らない仕組みになっています。
つまり、簡単に肌から吸収されてしまったら、大変なことになるわけです。想像つくかと思いますが。
だから、肌の一番表層の角質層には、分子量3000以上の物質はそもそも通りません。なので、ヒアルロン酸(分子量約800万)やコラーゲン(分子量約60万)などは、肌の中には入りません。角質層の保湿などには効果はあるかと思いますが、メーカーの宣伝の仕方には注意してください。
ビタミンC(分子量約180)、アスタキサンチン(分子量約600)、カテキン(分子量約290)、コエンザイムQ-10(分子量約860)、アルブチン(分子量約270)など、このあたりは浸透すると考えられます。
自分の体に合う成分を考えながら、買う事をおススメします。
オーガニック推進は危険?
これに関しては、かなり危険だと思っています。
オーガニックとは、天然由来のものからできている。人工的なものが入っていません。石油由来じゃないです。添加物ありません。みたいなものですよね。
例えばよく引き合いにでる防腐剤。これは化粧品が腐らないように入れています。言い換えれば、品質を常に安定させる効果があります。
この防腐剤がよく言われるのが、肌トラブルを引き起こす可能性がある。と、あたかもダメなもののように扱われます。
ですが、仮に防腐剤なしの化粧品が腐ってしまったらどうでしょう。それこそ、肌トラブルの温床になります。だから必要なんです。なんでもそうなんですが、可能性は0にはできないのです。
薬だって、副作用のリスクはある。食品だって、食物アレルギーがあるように、アレルギーの人には特定の食品は毒になります。
なぜオーガニックならいいのでしょう?世の中、人工だろうが天然だろうが化学物質であることに変わりはないのです。私の息子は小麦アレルギーです。農薬を使っていない、オーガニックの小麦なら大丈夫だよ!と無責任に言われるような感覚です。
天然成分には、色々な化学物質が美容成分以外にも入っています。仮に肌荒れしても、何に反応したかはわかりません。むしろ、美容成分なら美容成分だけ抽出したものの方が、防腐剤が入っていようが安全であるといえます。天然だから安全は神話です。
太陽は味方でもあり、敵でもある
結論からいうと、肌に関して太陽光を浴びるのは、老化やくすみなど控えめに言っても「最悪」です。
といっても、朝日をあびると脳からセロトニン(幸福物質)がでたり、体内時計の調整になったりいい事もたくさんあります。
しかし太陽光の紫外線(UVA,UVC)は、肌を確実に老けさせます。別名、老化光線といいます。私は野球部だったんですが、外部活の人たちって、年齢の割におじさんに見えませんか?!紫外線が大いに関係していると思っています。
基本的な考え方として、外出時は、春夏秋冬日焼け止めを塗るべきです。老けたり、シミやくすみを作りたくないなら。家の中でも日差しは入りますので、UVカットカーテンなど対策も効果ありです。
小麦色が健康印の時代もありましたが、実際は肌単体ではよくないのです。
顔マッサージはたるみの元
顔マッサージは、昔から小顔にしたり、リフトアップに効果ありと言われていますね。これにも異論を唱えます。
先ほども申し上げましたが、摩擦は例外なく肌を痛めます。ましてやマッサージは、かなりの強さで揉むのでなおのこと。
顔の骨を正常な位置に戻すなどの話までありますが、人間の力で骨が動くとは思いません。そんな事なら、どこかに強くぶつけたりしたら、骨なんか簡単に動くことになりますよね。
フェイシャルマッサージをした後に、顔があがったように見えるのは、単純に腫れているのです。腫れが治まる二週間くらい後に、また来てください。そんなところです。血流が良くなり筋肉がほぐれる、顔の筋肉が刺激されるからたるまない。など、個人的な意見としては、ないかなと。
ちなみに今までのソースは、この本です。皮膚科のお医者様が書いた本であり、科学的に、ロジカルに書かれています。皮膚科は肌の専門家です。美容家ではないです。ですので、話の内容は本質であると考えます。
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デトックスは幻想です
最後にデトックスについて書きます。
美容に関して、老廃物を体から出しましょうといろいろな手法が出ています。
しかし、大体はあまり意味がありません。
まず、サウナ。
血液循環を良くし、汗をかいて老廃物を出しましょう。気分転換には最高です。が、老廃物を汗から出すのは、ほぼ無理です。研究では、汗から出る老廃物は全体の0.02%。普通に小便がでてれば、デトックスなんですよ。
じゃあ最高のデトックス効果を出すには何をすればいいのか。それは、健康な生活習慣です。肌を劇的によくする魔法のような方法はないのです。
肝臓(解毒する器官)と腎臓(解毒した老廃物を尿として排出する器官)が、しっかり働いていれば、体は老廃物を外に排出するんです。これが全てです。
暴飲暴食、運動不足、喫煙、飲酒・・・これらをやりながら、化粧水や乳液をいいの使ったり、パックしたりしても、まったく無駄になります。
つまらないかもしれませんが、バランスのいい食事、適度な運動、よく寝る事が一番の「美容活動」です。
しっかりとしたエビデンスのある情報を集めて、綺麗になりましょう。
