「かわいい」と「かっこいい」。
この2つの言葉は、まるで真逆のもののように扱われがちです。
女の子らしさを象徴する「かわいい」。
男らしさを象徴する「かっこいい」。
だけど本当にそうでしょうか?
最近、僕はこの2つは対極ではなく、むしろグラデーションのように滑らかにつながっているものなんじゃないかと思うようになりました。
境目なんて、どこにもない
たとえば「中性的な魅力をもつ人」がいます。
美少年、美少女、あるいはジェンダーレスなファッションやメイク。
彼ら/彼女ら/彼らたちは、「かわいさ」と「かっこよさ」を同時にまとっています。
そして、どちらかに偏らず、そのあいだにある魅力で人を惹きつけている。
これってつまり、「かわいいとかっこいいの境界線は曖昧」ってこと。
見る側の感性が作るグラデーション
「この人、かっこいいな」
「この子、めちゃくちゃかわいい」
そんなふうに感じるとき、それは誰かが決めた基準に当てはめてるんじゃなくて、自分の感性が動いてるんだと思います。
だから「かわいくてかっこいい人」って、見る人によって違うし、
同じ人でも場面によって「今日はかっこよかった」「今日はかわいかった」って感じることがある。
グラデーションとは、固定されたイメージではなく、変化の幅の中にあるもの。
自分の中にも、ある
そして、これは他人の話だけじゃありません。
たとえば僕にも、
「今日はキメたいな」って思う日があるし、
「今日はちょっと甘えたい」「ゆるくありたい」って日もある。
そういう自分の変化を、かっこよくてもいいし、かわいくてもいいし、どちらでもいいと思えたとき、
なんだか楽になる。
人の魅力も、自分の魅力も、「ラベルを貼って終わり」じゃなくて、
そのあいだを揺れ動くことにこそ、奥行きがあるんじゃないかって。
だから、どちらでもあっていい
「かわいいは正義」っていう言葉がある。
「かっこいいは信頼」っていう言葉もある。
でも、そのあいだにあるもの。
かわいくてかっこいい、かっこよくてかわいい、そんな存在こそ、唯一無二なのかもしれない。
性別とか、年齢とか、立場とか、そんな枠にしばられずに、
自分の中のいろんな色を楽しんでいい。
かわいいとかっこいいは、グラデーション。
あなたの魅力も、きっとその中にある。